FXだけでなく、ニュースなどで耳にする「円高」・「円安」という言葉があります。
日本では、ドル円の相場をよく目にします。
例えば、ドル円110円だった前日に比べ今日の相場が105円だった場合、5円の「円高」といわれます。
相場が低くなったのに円高というと違和感を感じるかもしれません。
これは、日本円が海外通貨に対して相対的な価値の増減を表しています。
この場合、前日は1ドルが110円で買えたのに、今日は105円で買えるということです。
そのため、円の価値が上がったために、前日より少ない金額で1ドルと交換できるということから、円高ということになります。
逆に、前日1ドル110円だったが、今日は115円になっていた場合は、前日より円の価値が相対的に下がったことになるので、円安というのです。
この円高・円安の歴史は1985年まで遡ります。
1985年9月22日のプラザ合意によって、その後のドル円相場が大きく変わりました。
合意前までは1ドル240円台であったにも関わらず、その後は円高基調が今まで続いているのです。
最も円高が進んだのは、2011年10月31日で1ドル75円54銭でした。
これは、世界中がリーマンショックによる不況に陥っていた時期で、
安全資産といえる日本円が買われた結果、円高が進んだことになります。