FXにおいて、基礎中の基礎ともいれる「スプレッド」とは、どのようなものでしょうか。
現在ほとんどのFX会社が取引手数料を無料と謳っています。
ところが、FX取引において実質的な手数料があります。
それが「スプレッド」です。
これは、売値と買値の価格差のことをいいます。
上記の場合、ドル円のレートを表示していますが、2つの金額が表示されています。
左は「SELL」、右は「BUY」ということで、売るときの金額と買うときの金額が異なるということになります。
売る場合は107.210、買うときは107.211です。
この差がスプレッドとなります。
仮に買った直後、価格の変動のないうちに売ってしまうと、
107.210 - 107.211 = -0.01
となります。これが実質手数料ということになります。
FX会社を選ぶ際は、このスプレッドの小さい会社を選ぶように心がけましょう。
スプレッドの表現には、2種類あります。
「銭」と「pips」という単位で使い分けられています。
これは、「外貨/円」の取引の際には、外貨の金額を円で表示しているため、1円未満の数値は銭で表示されます。
しかし、「外貨/外貨」、例えばユーロドルの場合は、「1」未満の数値は「pips」で表されます。
1pipsは、0.0001にあたります。
ドルで考えると、0.0001ドル=1pipsなので、0.01セントということになります。
原則固定とは
FX会社のスプレッドを比較してみると、「スプレッド原則固定」という表記がされているものを見るかと思います。
これは原則的には、一定のスプレッドで取引できるのですが、経済指標の発表時やニューヨーク市場のオープン時などは取引量が急増し、スプレッドが通常時より大きくなることがあります。
そのため、原則固定ということになっているため、一時的にスプレッドが変動することがあります。